きんつぎと不動産について
これまでの不動産は、人口増加や景気に支えられ、戦略的につくりこまなくても比較的うまくいきました。
しかしこれからを考えたときに、人口減少や空き家の増加、価値観の変化など、
不動産の取り巻く環境は、転換期にあるように思います。
例えば、賃貸マンションの場合を考えてみましょう。
これまでは駅からの距離や家賃、築年数、広さなどが部屋選びの重要な条件でした。
しかし、今後の人口減少社会では、今までと同じような考えで賃貸住宅をつくり続ければ、
ただ家賃競争に巻き込まれ、住まい手は家賃の安いほうに流れていきます。
また、街という少し俯瞰的な視点から見たときはどうでしょうか。
画一的な建物が乱立する街を住まい手は、魅力的と思うでしょうか。
今後は、これまで重要とされていた条件ではなく、
多様化・細分化した小さな望みに、アクセスすることが大切になります。
もちろん、広さや家賃も重要ですが、住まい手には、
自転車が好き、料理が好きなどそれぞれの小さな望みが、無数にあります。
そしてさらに小さな、自転車を部屋で眺めたい、満足に料理のできるキッチンがほしいなど望みは細分化されていきます。
そんな自分だけの小さな望みが叶えられる暮らしが集まると、
それは地域の個性や価値になり、結果的に不動産価値になります。
きんつぎは、そのような街や地域から考える不動産を創ります。