日本において空き家は今後より深刻な問題になっていくことが予想されています。壊すこともできない放置空家は地域の景観を損ねるでしょうし、放火などのリスクもあります。
一方で新築戸数が減少したとはいえ、日本の中古住宅は市場に出ずに空き家となっています。古い建物には白蟻、耐震性、断熱性など多くの問題がありますが、新築には無い風情がありますし、現在の安普請の住宅と比較すれば良質な材料が使われている可能性もあります。
課題
課題と以下の二つが大きな課題として挙げられます。
・空き家となっている、若しくはなりそうな建築の可能性をジャッジ出来ないこと
・手放す人と手に入れたい人を繋げるプラットフォームがないこと
きんつぎは瀬戸、長久手、尾張旭、名東区と限定的ですが、これらの課題解決を行っていきます。
方法
瀬戸であれば購入から改修までを含めて1500万掛からずに完成する可能性があります。まずは建物の現状を把握するために不要な部分を壊すことからスタートです。解体はご自身で行って頂きます。その後、耐震性が大切ですので耐震性を判断します。市の補助金を利用するためには市を通して耐震判定を行ってもらう必要があります。改修の設計はきんつぎが行います。施工はご自身で行って頂きます。もちろん全てというわけではなく、出来る限り。YOU TUBEをご覧になって頂ければ多くのことが出来ることが分かります。施工に必要な道具はきんつぎがお貸ししますので購入する必要はありません。
素人職人集団
一人で作るのは辛いかもしれません。地域を限定することでお手伝いをし合えるような素人職人組合を作りたいなと考えています。最初は少ない参加人数だとは思いますが、徐々に大きな輪になることを期待しています。
この住宅は犬と植物など人以外の居場所が求められました。そのため大きな土間を設け、人以外の居場所とすると同時に住宅内の広がりのある空間として機能しています。今後、庭との繋がりを作るためにガラスは透明ガラスに変える予定をしてます。
出来る限り使える材料は再利用することをお勧めします。コストが安くなるというのはもちろん、工夫してある物を使うこと自体に面白みを感じることが出来ます。
この建物では土壁の下地として使われていた竹木舞をエアコン隠しのルーバーにしたり、外構のフェンスへと再利用しています。
また、解体時に発生したコンクリートのガラを建物周りに埋め、排水性を良くし、建物周辺の湿気対策を行っています。また、古い建物には手の込んだ建具が多く使用されていますので、それらは捨てずに再利用すると空間の質がグッと向上します。