想い
前回は、プロジェクトと切り離そうとしても切り離す事の出来ない不動産融資、お金のお話でした。
今回は、プロジェクトを進める上で一番大切になりますプロジェクトの起点となる“想い”についてお話します。
プロジェクトのプロセスにおいて、幾多の困難(※1)が必ずあります。
その困難に直面した際、想いがなければそのプロジェクトは頓挫することになるでしょう。
また、プロジェクトには明確なゴールはなく、持続性(※2)がなければいけませんので、
続けていく上でもまた想いが必要になります。
このプロジェクトの燃料となる“事業主の方の想い”を共有して頂くことが、
きんつぎが行うプロジェクトにおける最初のステップです。
今まで多くの事業主の方とお話をさせて頂く機会がありましたが、
共通する想いは少なく、
その方、固有のものである場合が多いように感じます。
例えば、
・生まれ育った街を良くしていきたい
・先祖から与えてもらった場所を守っていきたい
・得てきたスキルを利用して事業を立ち上げたい
・気持ちの良い場所を作りたい
・家族が円満に暮らせるように相続対策をしたい
・将来に備えて投資としての利回りを確保したい
など、想いは様々です。
長い時間を掛けて形成され、奥底から湧いてくる想いをすべて私たちが汲み取ることは難しく、
その事業主の方、ご自身にまず発見して頂き、言語化して頂く必要がありますので、
言語化するまでご協力します。
最初のステップとして想いをお聞きしますが、
その想いは本当の想いかどうかは互いに分かりませんので、そこからお話を重ね、
リサーチをしたり、ワークショップを通して、想いの在処をお互いに探すプロセスを得ます。
想いが明確になってきましたら、想いを起点としてプロジェクトの方向性となるvisionを
事業主の方と作り上げていきます。
vision=想いxリサーチ・ワークショップから出来上がります。
少し抽象的にお伝えしますと固有性、文脈、気付きの掛け合わせから、将来の方向性をつくることになります。
想いだけでは、社会との接点に欠けることになるかもしれませんし、
リサーチだけでは想いのない持続性に欠けるものになってしまうかもしれません。
また、ワークショップに行う事で利用者視点を得る事が出来たり、
新しい気づきが得る事が出来ます。
これらを掛け合わせる事でプロジェクトの方向性が定まっていきます。
このように、きんつぎが進めるプロジェクトでは想いをプロジェクトの起点とし、
プロジェクトに組み込んで行きます。
※1:幾多の困難
企画、融資、設計、建設費、建設、メンテナンス、運営など多くのハードルが立ち上がってきます。
事業主はそのハードルを一つ一つ超えていかないとプロジェクトとして成立しません。
もちろん、事業主さんが多くの専門性を有していることは稀でしょうから、
多くの人の力を借りながらプロジェクトを前に進めていくことになります。
※2:持続性
想いを言い換えるとプロジェクトの存在意義となります。
存在意義から事業へと昇華させ、
プロジェクトとしての持続性を作り上げていくまでのプロセスがあります。
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