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空き家

日本では人口の集中する都市部を除いて、

先週のコラムでもお伝えしたようにおおよその街では毎年空き家の数が過去最高を更新し続け、

空き家が問題になりつつあります。

 

空き家の問題は

 

  • 管理されない事による家自体の老朽化
  • 環境悪化ー動物たちの居場所化してしまい、騒音に繋がる
  • 景観悪化ーゴミ屋敷化、廃墟化

など多くの問題を生み出します。

 

空き家が生まれた背景は

・都市部への人の移動、住まい方の変化(単身化)、

・心理面:新築信仰

・制度・経済面:新築の税制優遇、相続問題など

社会的レベルから個人的な感情レベルまで多くの要素が互いに絡み合って生まれているので、

根治することは難しいように感じます。

ただ空き家問題を放置し、空き家が増え続けることで地域価値は下がり、

都市部への人の集中がより加速することになるかもしれません。

都市部への人の集中は空き家とは異なる問題を起こしてしまうので、

空き家問題は社会問題と言えますし、

何よりも地域の価値創出を行うきんつぎにとっては放っておくことの出来ない問題です。

 

空き家問題は空き家を利用することを促すことで解消していくことが出来そうですが、

空き家を利用することにはハードルがあります。

一つは空き家が流通されていない(元々の持主が分からないケースまで多数ある)。

ご自身はお持ちではなくとも親族単位で考えると、空き家が思い浮かぶと思いますが、

その空き家は放置されている事が多いと思います。

もう一つのハードルとして施工が挙げられると思います。

アメリカの知り合いの話を聞くと自分たちで出来るような施工は自分たちで行う事が当たり前だと言います。

日本の場合はちょっとした事、例えば壁のペンキを塗るくらいのことでも工事を依頼してしまいます。

このように物を作る(メンテナンス)マインドが低いため、

空いてしまった家のように古いものは費用が掛かり、

住宅として利用する場合は新築とそれほどコストが変わらない、

店舗としては投資コストが大きくなり、敬遠されがちです。

 

日本では職人技や匠などのように技術的に優れている人を指す言葉があります。

そのように技術をリスペクトをする事も大切だと思いますが、

その一方で自分で出来る事をやってみるという事も空き家対策の一つではないかと思います。

現在であればYouTubeをご覧頂ければ出来ない工事がないのではないかと思うほど、

DIYに関する情報が溢れていますので、施工を民主化するチャンスだと考えています。

きんつぎとして空き家問題は放置できない問題なので、

瀬戸、尾張旭、長久手限定ですが空き家利用に対する課題にアプローチします。

また、現在、空きビルとして利用されていなかったビル長屋を再利用するための企画、設計、運営を進めています。

 

今後のコラムは空き家について書き進めていきますので、空き家にご興味のある方ぜひご覧ください。

また、ビル(ビル与白)のプロセスはSNSで投稿しておりますのでご興味のある方はぜひご覧ください。

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