属性、信用情報とは?
以前のコラムで、不動産融資の3つのポイントについてお話ししました。
今回はその中の一つ、属性について詳しく掘り下げていきます。
みなさん、属性と聞くとどのようなイメージをされますでしょうか。
不動産の融資を申し込む際に、担保価値(土地や建物でいくらの担保がとれるか)や、
キャッシュフロー(アパートの収益性)も重要ですが、特に属性を重視する金融機関が多いように思います。
属性とは、その人の信用を客観的に評価する一つの指標です。
一般的に、年齢、年収、勤務先や借入の有無、家族構成などを指します。
もちろん年齢や年収だけで、その人の信用力がわかるわけではありませんが、
金融機関と長い付き合いでもなければ、ましてや初めての融資を申し込むときなどは、
このような情報から、その人がきちんとお金を返済できるかを確認します。
つまり、年収が高い方や安定した職業、役職のある方のほうが、お金を借りやすい傾向にあります。
また、それ以外にも現在の借入額や、過去の返済履歴も重要になってきます。
特に、クレジットカードなどの支払いの滞納や遅延は、信用情報として指定信用情報機関に記録が残りますので、注意が必要です。
指定信用情報機関には、CIC、JICC、KSCという3つの種類があり、それぞれ加盟している金融機関や保有している情報が異なります。
CICは、クレジットカード会社や消費者金融などが多く加盟しており、KSCは銀行が多く加盟しています。
ご自身の信用情報を確認したい場合には、取得したい情報がどの機関に加盟しているのかを考慮し、参照先を選ぶ必要がありますが、
各機関1,000円ほどで情報を取得できますので、心配な方はすべての期間で確認してみるのも良いかと思います。
融資に申し込む際には、この信用情報を厳しくチェックされますので、遅延や延納があると借入は難しくなります。
情報の内容にもよりますが、5年ほど(一部10年)情報は残りますので、
融資をご検討される方は、うっかり滞納や遅延が発生してしまわないように、ご注意ください。
きんつぎでは、不動産の企画や調査、キャッシュフローの検討、
建築の設計や金融機関との打合せや融資のサポートも行っております。
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